第119章 一生私と争ってはいけない!

宮本陽叶は福田祐衣に向けていた視線を外し、無表情のまま柏原星奈へと向けた。

その氷のように冷たく淡泊な視線に射抜かれ、柏原星奈の愛らしい笑顔が引きつる。彼女は口ごもりながら声を絞り出した。

「宮、宮本社長……」

「柏原さん、誰もあなたに礼儀というものを教えなかったのですか」

彼は静かに、脇のテーブルに置かれたギフトボックスへと視線を流した。

柏原星奈の目元が瞬く間に赤く染まる。

生まれてこの方、こんな屈辱的な言葉を投げかけられたことなどなかった。それも、あろうことか想い人である彼に言われたのだ。彼女は涙の滲む目で宮本陽叶を恨めしげに見つめると、今度は憤然として福田祐衣を睨みつけた...

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